サンクトペテルブルクスタジアム
追加 | 筆者 Yoshiki Kato | コメント
サンクトペテルブルクスタジアム

先日のコンフェデ杯開幕戦で話題となった、サンクトペテルブルクスタジアムは、ゼニトの新しい本拠地です。中心部から地下鉄に乗り約30分弱ほどで行くことができる、世界一高価なスタジアムを紹介します。

サンクトペテルブルクスタジアム(別称:ガスプロムアリーナ、ゼニトアリーナ、クレストロフスキー・スタジアム)は、日本の建築家 黒川紀章氏が設計をしました。また黒川氏の遺作でもあります。黒川氏が手がけた代表な建築物には豊田スタジアム、国立新美術館などがあります。

 

工事着工は2007年。完成は201612月と、約10年という長い歳月をかけ、作られました収容人数は68000人ですが、イベント等の会場として使用すると約80000人が収容できます。

開閉式の屋根があるため、悪天候での試合も問題なく行えるのが大きな特徴です。またピッチは移動式になっており、日中は外に出すことで芝を育てることができます。 これらは厳しい冬があるロシアでの、芝問題を解決することに繋がります。ゼニトは以前から質の高い芝を用いてきました。徹底した管理の下、氷点下になっても質の高い芝を選手に提供しています。今後はよりハイレベルな芝を提供し、ロシアサッカーのレベル向上に寄与するでしょう。

サンクトペテルブルクスタジアムの運用開始は20175月のゼニトホームの試合でした。今年もゼニトのホーム戦は、サンクトペテルブルクスタジアムを使用します。また2018年ロシアW杯、2020年欧州選手権の試合会場に使用される予定です。

サンクトペテルブルクスタジアムは、キーロフ記念スタジアムの跡地に建てられています。キーロフ記念スタジアムは、1950年にオープンし、約10万人を収容する運動競技場でした。キーロフとは、ソ連の政治家セルゲイ・キーロフです。スタジアム前には今もキーロフ像が立っています。

スタジアムは、ペテルブルク西にあるクレストロフスキー島に建てられています。スタジアム周辺には、プリモルスキー勝利公園があり、独ソ戦勝利を記念して作られました。 敷地内には遊園地があり、市民の憩いの場として利用されています。

文化・芸術の街、サンクトペテルブルクに行った際は、ぜひスタジアムへも足を運んでください!!

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