6月13日、ゼニトは新監督にイタリア人監督のマンチーニ氏を迎え、就任披露イベントを行いました。ゼニトを意識してか、青めのネクタイを絞めたマンチーニ氏は就任後の記者会見で抱負を語りました。
以下、記者会見内容
・ペテルブルクに来た時の印象は?ゼニトはどのようなチームになっていくのか?
→ゼニトを指揮すること、このような街、クラブに来れたことは私にとって大変幸せなことだ。我々は他クラブと異なる、素晴らしいサッカーを見せるだろう。そのために私は全てのコーチや職員、選手と通じ合う必要がある。
・目標を達成するためにはどんなことが必要か
→我々の目標は一つ。優勝することだ。そのためにコーチ、選手との関係を構築する必要がある。
・サルサニヤ氏(ゼニトのスポーツディレクター)は、チームを構築していくことに関し、多くの声明を発表している。あなたは彼とどのように仕事を行なっていくか?またどんな選手移籍を望むか?
→移籍に関してだが、我々はゼニトの特性と戦術に適応する選手と契約していきたい。私とサルサニヤは、この当面の課題について頻繁に議論をしている。
・ゼニトからのオファーを受けた理由はどのようなものだったか?
→私がゼニトを指揮することに合意した理由は、クラブのレベルを上げ、素晴らしい結果を挙げるという、フルセンコ氏(ゼニト社長)のビジョンがあったからだ。これがきっかけとなり、私はゼニトと合意した。ゼニトは世界でも有名なクラブだ。
・選手起用の制約(ロシアではピッチに立てる外国人選手は6人まで)はどのように考える?
→私はトルコで選手起用制約の経験がある。ゼニトにいるロシア人選手は皆、強く、満足いくレベルである。
・なぜダニーをコーチ陣入りさせなかったのか?ロシア代表監督のオファーがあったことは本当か?
→私はダニーをコーチ陣入りさせることに反対してはいない。ただ彼は契約が切れ、退団した。ダニーはゼニトの歴史で最も有名な選手のひとりだし、私は彼のプレーを気に入っていたよ。ロシア代表のオファーは、事実だ。交渉は残念ながら破綻したが、理念が興味深いものであったなら、私は代表で働いていただろう。
・あなたに一番影響を与えた監督は?あなたは独裁的な監督か、それともオープンな監督か?
→多くの監督から影響を受けたよ。例えばエリクソン氏だ。私は独裁的にもなれば、オープンにもなる。
・スパルタク・モスクワのカレッラ監督と対峙するが。
→勝つことは難しいが、我々はやらなければならない。彼はすでにロシアで大きな成功を収めた。ならば私はより多くの成功を勝ち得たい。
・イタリア人監督は他国での仕事が難しいとされているが。家族はペテルブルクに連れてくるのか?
マンチェスター、イスタンブールで指揮をした。問題はない。家族については考え中だ。
・ゼニトの試合は見ていたか?昨シーズンはスピードが足りない印象を受けたが、どう思う?
→ゼニトの話は常に聞いていたし、昔からゼニトの試合を見ていた。スピードに関して、チームを見てみなければわからない。私はトレーニングを始め、そこでチームの長所と短所を見極めなくてはならない。
・クリーシトが退団を希望していることを知っているか?
→クリーシトとは数回話したよ。彼はペテルブルクに慣れているし、肯定的に評価していた。退団したいとは話していなかった。
・ロシアリーグには多くの問題がある。第1節はハバロフスクまで行かなくてはならない。また寒さや人工芝もあるが、どのように考える?
→問題はない。こういうことには慣れているよ。マンチェスターに住んでいたし、寒さは向こうと変わらないはずだ
・ノボアについて。またコーチ陣について。
→ノボアはテクニックのある選手で、またロシアリーグをよく知っていて、多くの経験がある。このことは、我々が彼と契約した大きな理由となった。
明日、私は仕事を始めるが、全コーチ陣と共に様々議論するだろう。また重要なのはティモシュクとシムチェンコフがコーチ陣入りしてくれたことだ。彼らは今後、重要な存在だ。
・イブラヒモヴィッチはゼニトに来るか?
→彼はマンチェスターUで素晴らしいプレーをしていた。しかし彼は今怪我中であるし、ゼニトに来るとは信じがたい。
・毎試合、クラブのマフラーを着けるか?
→ここはとても寒い地だ。だから、100%私はマフラーを着けるだろう。
ゼニトは今後合宿を行い、7月の開幕戦に臨みます。
マンチーニ新体制のゼニトは、どのようなサッカーを見せてくれるのか!!