ゼニト対ジェノア戦後のセマク監督インタビュー
追加 | 筆者 Yoshiki Kato | コメント
ゼニト対ジェノア戦後のセマク監督インタビュー

7月17日にゼニトはセリエAのジェノアCFCと対戦し、3−2で逆転勝利を収めました。

ゼニトは合宿先でセリエAの名門ジェノアCFCと対戦し、オズドエフ、ドリウッシ、クジャエフのゴールで勝利。2度の相手のリードを物ともせず、逆転勝利しました。

以下、試合後のセマク監督インタビュー

・ジェノア戦では2度同点に追いつくシーンがあり、結果的に勝利を収めた。チームの特徴は固まってきたか、あるいはまだか?
→まだ早いと思う。チームは同点に追いつき、勝利を収めた。これはどんな勝利でもそうだが、チームに自信を植え付けてくれる。動きや体力面で見ると、厳しい部分もあった。ジェノア側は似たような様子だった。開幕の準備を始めたばかりであるためだ。我々よりも開幕するのが遅いからね。試合前日に我々は2度の練習を行った。そのためゲームでの体力や動きが、物足りないものとなってしまった。
 開始30分は取り止めのない内容だったが、その後は得点するチャンスを作り出せていた。後半はボールをより支配し、良いシーンも多かったが、失点をしてしまった。最終的に勝てたことは良いことだが、ゲームと質においては、課題が多く残ってしまった。
いずれにせよレベルの高いチームと試合をし、異なる選手の組み合わせや戦術をテストすることができることは、我々にとってプラスになる。

・ジェノア戦では、W杯出場メンバーにも出場時間を与えていた。彼らのフィジカルコンディションには満足しているか?また彼らはどうチームの構想に埋め込まれていくのか。
→難しいところだ。エモーショナルな部分から見れば、我々は非常にそれを理解している。しかし、フィジカル面に関しては実際にはまだだが、代表選手たちがコンディションを整えてくれれば、満足するものとなるだろう。
 我々は誰を構想に入れ、誰をまだ遅いかを見極めなければならない。残念なことに、状態が気になる選手が合宿に合流できていない。ジルコフは怪我のため、残念ながら、注射を打って試合に出なくてはならず、リハビリ中だ。いつ合流できるかは予想できない。エロヒンにも小さな問題がある。足裏に問題を抱え、代表から戻ってきた。その怪我の影響で彼は練習が行えず、従って短い期間ではあるが、彼をメンバーに加えることができない。
 この2人にココリンとマンマナを加えると、4人を我々は判断しなくてはならない。もちろんこれはとても深刻な離脱だ。

・1週間半後にはシーズン開幕だが、精神的、フィジカル的なチームのレベルは、監督のことを悩ませているか、またはガッカリさせているか?
→全ての合宿に参加している選手に関しては、ポジションとしての状態から見れば皆良い状態であると言える。W杯出場選手に関しては、いつ良いコンディションになるかはまだわからない。トレーニングの過程ではっきりしてくるだろう。我々にとって大事なことは、できるだけ早く、ポジションとしての適正、感情的な状態を定めていくことだ。それは簡単なことではないが、我々は必要なコンディションにより早く近づいている選手を見極めていく必要がある。

・戦術的目線から、ジェノア戦で気に入ったシーンは?
→グラスホッパーのような4バックのチームと、そしてジェノアのような5バックのチームとも戦えるということが判ったのが良い点だ。これは我々にとって明確な経験であり、他の相手と試合をする時の糧となった。
 気に入った場面だが、いくつかの連携が良くなったことだ。まだ数は熟せないため難しく、全ては試合によって変わってくる。まだおおよその最適なメンバー構成すら使えない段階だ。

・近いうちにメンバーを確定するのか、それとも移籍期間のための枠を残しておくのか?
→まだ新戦力を獲得する可能性があるかどうかを言うことは難しい。従って、1、2枠は移籍市場が閉まるまで開けるつもりだ。
 一方で、今シーズンのメンバー決定に関してはこの合宿終了後に即時に取り掛かる必要がある。残された時間は数日だ。シーズンの申請のタイミングで、メンバーリストは公開するだろう。

ゼニトはこの後も合宿を続け、7月21日にセリエAの強豪インテル・ミラノとの練習試合を行います。

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