ロシアのスタジアムを知ろう②~ホスピタリティ編~
追加 | 筆者 Takaaki Inokuchi | コメント
ロシアのスタジアムを知ろう②~ホスピタリティ編~

「ロシアのおもてなし」を是非体感して下さい!

FCゼニトで活動を始めて約二カ月、ロシアプレミアリーグ、ヨーロッパリーグ、代表戦、サンクトペテルブルクスタジアムで行われる様々な試合に携わらせてもらいました。その過程で気が付いたことや普段の活動から見えるロシアのスタジアムの見所や注意点を幾つかシリーズでまとめます。

ロシアのスタジアムを知ろう②~ホスピタリティ編~
今回はロシアのスタジアムのホスピタリティについてです。日本の皆さんの印象として「ロシアの人はロシア語しか話してくれない」とか「質問しても素っ気なくされそう」なんて耳にすることがあります。実際にスタジアムで困ったことがあったり、道に迷って質問したりしたら!?当たり前のことかも知れませんが、「ロシアのおもてなし」についてお届けします。

沢山のボランティアの方たちが皆さんをお出迎え
スタジアムでは海外からも多くやって来る観客の皆さんに少しでも快適に過ごしてもらおうと、若い世代を中心に多くのボランティアが活動しています。背中に「ВОЛОНТЕР」、「ВОЛОНТЕРЫ」と書かれた赤いジャージやシャツを来ているのが彼らの目印です。イメージにあまりないかも知れないですが、結構恥ずかしがり屋の人が多いロシア人。そんな彼らが一生懸命に自分から我々に声を掛けて来てくれます(たまに勝手に迷子だと勘違いされて怒涛の如く道案内されたりするのはご愛敬)。

実際にスタジアムで何人かのボランティアさんに話を聞いてみましたが、「自分たちの街やここにいる人たちを好きになってもらいたい!」、「また来たいと思ってもらいたい!」という想いを持って働いている人が沢山いらっしゃったのが印象的でした。

英語もちゃんと通じます
ボランティアスタッフになるには、英語とホスピタリティの素養があるか等をチェックする面接をクリアしなければ行けません。もちろん中にはちょっと不慣れな感じの人もいますが、皆さんこのハードルを乗り越えて来た人たちなので、こちらの質問には英語で最後まできちんと対応してくれます。ボランティアさんたちとのやり取りは、セキュリティゲートでのやや物々しい感じのチェックとのギャップを感じられる場面かも知れません。写真撮影もとっても気さくに対応してくれるので、是非皆さんからも彼らに声を掛けてみて下さい。

スタジアムでボランティアとして大会をサポートしてくれているスタッフは、本当に皆さんが来るのを心から楽しみにしています。3月末のフランス代表戦では、海外からの観客もそこまで多くなかったこともあり、こちらを見つけると「待ってました!」とばかりにかけ寄って来てくれていました。スタジアムでは「ロシアのおもてなし」を是非多くの方に体感して頂ければと思います。

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