"Welcome to Russia" ワールドカップまであと77日

代表戦ウィークを終えて～ゼニトとロシアサッカーのチャレンジ～

大統領選挙と代表戦での中断期間が明け、4月1日(日)の FCウファとの試合でいよいよリーグ戦が再開されます。ゼニトは現在リーグ5位、残り8試合で首位との勝ち点差10、2位とは5というなかなか難しい状況です。そんな中で、チャンピオンズリーグの出場権争いも掛かった終盤の重要な戦いに臨みます。

新しいスタジアムで戦う最初のシーズン、FCゼニトは様々な新しい取り組みをして来ました。以前ここでも紹介したスタジアムでのファンイベント、毎試合40,000人を超える観客のためのスタジアムへの安全で効率的なアクセス方法の模索、SNSを通じたファンとのインタラクティブな活動の展開等。チームの結果も然ることながらヨーロッパを代表するスタジアムをホームとしたことで、箱の中身のクオリティーも同時に求められています。今ゼニトが行っているチャレンジは、ロシアのサッカーファンに今までロシアではあまり見られなかった新しいスタジアム体験を提案しているのだと思っています。

一方で、今週3月27日(火)にサンクトペテルブルクスタジアムで行われたロシア代表vsフランス代表の親善試合は、また別の意味を持っていたと感じています。こちらは、今夏のワールドカップで世界中からやって来るサッカーファンに、どれだけ「ロシアのおもてなし」を届けられるか、”Welcome to Russia”を如何に表現するかを模索しているように見えました。実際試合当日は、多くのボランティアのスタッフさんが笑顔で一生懸命に、時に恥ずかしがりながら観客一人一人に声を掛けてコミュニケーションを取っている姿が印象的でした。恐らく多くの皆さんが持っているロシアのイメージとはちょっと違った光景が、スタジアムの中には広がっていたと思います。

ここからの数カ月は、FCゼニトにとっても、ロシアのサッカーにっとても大きなチャレンジをする非常に大事な時間だとこの代表戦ウィークを通じて改めて感じました。ワールドカップでお越しの皆さんはスタジアムで働く方たちにも是非注目してみて下さい。そして、機会があれば声を掛け実際に交流してもらえると嬉しいです。きっと最高のホスピタリティを体験することができるはずです。と、ここまで書いて来ましたが、まずはリーグ戦！ゼニトの残り8試合応援どうぞよろしくお願いします！