代表戦ウィーク~ロシア代表はブラジル代表、フランス代表と対戦~
追加 | 筆者 Takaaki Inokuchi | コメント
代表戦ウィーク~ロシア代表はブラジル代表、フランス代表と対戦~

ブラジル戦に向けたロシア代表の練習風景

シーズン中ではワールドカップ前最後の代表戦が集中開催されるこの期間に、ロシア代表はブラジル代表(本日3/23()@ルジニキスタジアム)、フランス代表(3/27()@サンクトペテルブルクスタジアム)とそれぞれ親善試合を行います。流石は今年のワールドカップ開催国、昨年11月のアルゼンチン戦、スペイン戦に続き、本当に豪華なマッチメイクをしています。強豪国にとっても、このタイミングで開催国で試合ができるメリットは非常に大きいでしょう。加えて、どのチームも昨年のコンフェデレーションズカップには参加していないので、なおさらこの機会は貴重なのかも知れません。

チケットの値段
気になるチケットの値段ですが、サンクトペテルブルクスタジアムで行われるフランス代表戦は、一番安いもので600ルーブル(日本円で大体1,200円位、1ルーブル≒2円弱で計算)から販売されています。一方で、同じスタジアムで行われる普段のFCゼニトのリーグ戦は、200ルーブルから売られています。代表戦にしてもリーグ戦にしても「結構安いな」と思われる方もいるかと思いますが、日本との平均的な所得の違いもチケットの値段に反映されているのだと思います。そういう意味では、「ワールドカップのチケットの値段が高い!」と地元の人たちから聞くと、大会中地元の人がスタジアムでワールドカップを楽しめない現状もあるのだろうな…と想像されます。

スタジアムと寒さ
さらに、もう一点気になるのはズバリ「寒さ」です。ロシアの人も当然寒いものは寒いんです。今日のブラジル戦が行われるルジニキスタジアムは、試合時の予想気温が0℃。私も経験がありますが、この気温の中でのサッカー観戦は正直辛いです。この「寒さ」やスタジアムに「屋根がない」という問題は、通常のリーグ戦でもロシアでは大きな課題になっています。そうした観点から考えると、開閉式の屋根があり、冬場でも快適に試合観戦が出来るようになった新しいホームスタジアムを持つゼニトは本当に恵まれていると言えます。これは観客動員数にも如実に表れており、平均の観客動員数は昨シーズンの約18,000人から今シーズンは44,000人強と倍以上に増えています(もちろんそもそものスタジアムのキャパシティや動員を促す様々な仕掛けもこれに大きく寄与しています)。

是非ゼニトの選手を応援して下さい!
さて最後に、今日のブラジル代表戦ですがFCゼニトからは、ルニョフ, ジルコフ, スモリニコフ, エロヒン, ザボロトニの5選手がメンバー入りの予定です(同じく代表に選出されていたクジャエフは、前日発表でコンディションを優先してメンバー入りしない予定)。ゼニトの選手たちの活躍も見逃せませんが、チャンスがあれば是非スタジアムの作りや今回の二試合の観客席の様子の違いなどもチェックしてもらえると面白いかも知れません。

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